高野榮一光科学基金 THE TAKANO EIICHI OPTICAL SCIENCE FUNDS
この基金は,高野榮一氏の遺言に基づいて遺贈された財産を原資として設立された基金です.基金の取り崩しは,応用物理学会の定款に定める事業に従い,また,遺贈の趣旨(※)に基づいて広く教育の振興,文化の向上と光科学の発展に寄与する下記事業への支援のために行います.
基金からの支援を希望する応用物理学会会員若しくは支部・分科会・研究会・新領域グループの代表者は,所定の申請書類を作成し高野榮一光科学基金委員会に提出してください.
※ 遺贈の趣旨は,「1. 規程」参照のこと.また,基金設立当初の記事「高野榮一光科学基金の設立に寄せて 2012年光学3号」も参考にしてください.
高野榮一(たかのえいいち)氏の経歴
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1956年
近畿大学数学専攻卒業
在学中特殊発条(株) で品質管理担当
京阪光機(株) 入社
アナモフィックレンズ,日本初の眼底カメラ設計を担当,新方式ズームレンズを発明,社長賞を受ける. -
1961年
キヤノン(株) 入社
放送用10倍ズームレンズを設計,日本の標準レンズとなった.
シリコンビデコンを近赤外域に使用する眼科機械の先駆となった. -
1977年
(株) タムロン入社
技術担当常務取締役を務め,SPシリーズ交換レンズを開発,レンズ設計国際会議で発表,小型カラービデオカメラ用ズームレンズを開発,品質管理も担当. -
1982年
光科学研究所設立
電気メーカー内に光学技術者育成.
「ズームレンズとその周辺」「レンズデザインガイド」「写真レンズ物語」など179件の外部発表.
多分野における光設計,台湾,中国で講義. -
1983年より5年
フランスのアンジェニュー社の日本代表.
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1984年より4年
異業種交流会「ハイテク委員会」のオプトエレクトロニクス担当理事.
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1987年より5年
東京工学院光素子の講義.
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1994年より
レーザーテック(株) の監査役.
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2010年
逝去
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2011年
遺言を基に高野榮一光科学基金設立
高野榮一光科学基金の使途
[1] 学術講演会,研究発表会,講習会等の開催及び人材育成,教育事業
- 本会が主催又は共催等する光関連分野の講演会・研究会等の開催費用
- 本会が主催又は共催等する光関連分野の国際会議開催費用
- 光関連分野を研究する本会会員への支援
- 本会が推進する光分野の産学官連携事業に対する支援
[2] 機関誌,論文誌,図書の刊行及び調査研究事業
- 本会が刊行する光関連分野の機関誌・論文誌等の刊行費用
[3] 表彰,コンクール等の事業
- 光科学と光技術に係る研究分野において優れた研究成果をあげた者の顕彰
規程
支援事業区分
提出先・問合せ先
応用物理学会 高野榮一光科学基金係
obgtakano-fund