公益社団法人 応用物理学会

会長あいさつ

応用物理学会へのさらなる期待

応用物理学会の起源は,学問理論をいかに実社会へ適応するかを念頭において1930年に開始された,応用物理談話会にあります.定款で定められた本会の目的「応用物理学及び関連学術分野の研究の促進ならびに成果の普及に関する事業を行い,もって社会の発展に寄与する」を達成するため,皆様の “応物愛” を基軸としたご指導とご支援を賜りながら,会長としての責任と使命を果たすべく邁進して参る所存でございます.どうぞよろしくお願いします.

これまで歴代会長の下,変化を厭わず,学術分野と組織の境界を越えて改革をしてきたのが,いつの時代をもリードしてきた本会の強さと原動力です.最近の世の中の変化も激しく,グローバルな社会課題が複雑化し,SDGsへの貢献も求められています.このような社会環境において,さらに本会のアイデンティティである多様性による新たな学術領域やイノベーションの創出に向けた,異分野・産官学・国際協創を強力に推進して参ります.

現下の状況といたしましては,新型コロナウィルス感染症の急速なまん延を踏まえ,人類は大きな挑戦をしています.本会の春季学術講演会も,皆様の健康と安全の確保,そして感染拡大防止の観点から,残念ながら中止いたしました.多くの会員の皆様,ご関係者にご迷惑をお掛けしましたことをお詫びします.この状況の中で,グローバル社会からの応用物理学の貢献と先導的かつ積極的な展開が期待されています.ヘルスケアの増進,病原体の解析,リモートワークや講義,さらには産業基盤の強化など,激変する社会における喫緊の課題は,応用物理の力なくしては解決できないからです.

皆様におかれましては,現在大変なご苦労の下で,さまざまな課題に直面されていらっしゃるとお察しします.応用物理学会は,皆様がより快適で効率的に活動できるように,産官学の連携強化,他の学会との協調,世界の研究者との協力による,知の好循環の体現・統合推進を目指し,新たな相互コミュニケーション型の情報共有や発信の場の提供を検討しております.新しい学会運営の創出にお知恵をいただき,この困難を乗り越えていきます.皆様のご理解とご協力をお願いします.

冒頭にも申し上げた通り,何よりも “応物愛” です.信頼感,敬意,安心感. “わが応物への深い慈しみ ”,“応物の温もり” を感じていただけるよう,努めて参ります.

応用物理学会 会長 波多野 睦子

応用物理学会 会長
東京工業大学 大学院理工学研究科 教授

Signature of 波多野 睦子