スチューデントチャプターの活動紹介
2022年度 第1回大阪大学JSAP学生チャプター講演会
2022年8月10日、大阪大学吹田キャンパスにて今年度第1回大阪大学JSAPチャプター講演会を開催いたしました。本講演会は大阪大学の学生に加え、関西圏から京都大学、奈良先端科学技術大学院大学の学生が参加しました。シリコン・酸化物・有機半導体、アナログ回路、磁性体、ナノアンテナ、バイオイメージングなど様々な分野の研究を行う学生が集まり、活気ある研究会となりました。本研究会を通し、幅広い研究の知見を得られるとともに、学生研究者間の交流を深めることができました。

ショートプレゼンテーション
講演会は大阪大学応用物理学会学生チャプター代表による開会宣言で始まり、発表に先立って講演会の概要やチャプター活動について紹介を行いました。その後、午前と午後半分の時間で口頭発表が行われました。口頭発表は大阪大学、京都大学、奈良先端科学技術大学院大学から8人の学生が行いました。ほぼ全員が初対面ということもあり序盤は緊張感も見られましたが、応用物理学という枠組みで集まった同世代の学生同士すぐに打ち解け質疑応答での議論も活発になりました。

セッション分けされる通常の学会とは異なり、様々な分野の発表が一所で行われましたが、専門外の学生からも多くの質問が出るなど口頭発表全体を通して通常の学会以上の盛り上がりを感じました。学生だと普段の学会の口頭発表ではどうしても質問を躊躇してしまいがちですが、今回の講演会では周りに同世代の学生しかいないためか参加者全員が積極的に議論し合う姿が印象的で、学生主体の研究会を行う意義を感じました。

ポスターによるディスカッション

口頭発表終了後、午後残り半分の時間でポスター発表を行いました。ポスター発表は大阪大学、京都大学から8人の学生が行いました。すでに口頭発表でお互いが顔見しりになったためか、開始と同時に各ポスター前では活発な議論が交わされました。新型コロナウイルスの流行によって、今回が久しぶりの対面ポスター発表となった参加者も多くいましたが、面と向かって一つ一つ丁寧に議論できるポスター発表の良さを噛み締めている様子でした。
口頭発表と同様、発表内容は多岐に渡る分野となりましたが、専門分野外の参加者も発表者と活気ある議論を展開していました。ポスター発表終了後には、もう少し時間が欲しいという声も聞かれるなど非常に深い議論が行われていたことが伺えました。

まとめ
講演会全体を通じて非常に活気のある催しとなりました。企画段階では、多くの学生が初対面であることやそれぞれの研究分野が多岐に渡ることから、講演会自体が盛り上がるのか心配な面もありました。しかし、蓋を開ければいずれの口頭発表、ポスター発表でも参加者同士が熱く議論しており全くの杞憂であることがわかりました。学生のみの講演会は今回が初めてという参加者も多く、今後も学生主体のイベントを何かしてみたいという声が聞かれました。また休憩時間には他大学の参加者同士で、普段の研究室での生活や今後の進路について話し合う場面も見られ、自らの研究活動や将来を考える上でも有意義な時間となりました。講演会終了後には各大学の参加者から「楽しかった」「もう一度やりたい」との声も聞かれました。本来は講演会終了後に懇親会も予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を考慮し今回は残念ながら中止となりました。
文・写真
高根 慧至(大阪大学スチューデントチャプター代表/大阪大学大学院 工学研究科 物理学系専攻博士後期課程2年)
