キャリアパスと研究者 Vol.6 高磊さん
光電融合研究センター 上級主任研究員
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自己紹介
産業技術総合研究所 光電融合研究センターの高磊です.
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研究内容について
光と電子回路のお互いの特徴を組み合わせて,その性能を最大化することを目標にしています.具体的には信号の「高速化」「広帯域化」「高性能化」,そして「低消費電力化」といったところに貢献する研究開発を行っています.
特に近年話題になっている生成AIの信号処理に関しては,非常に大きな貢献が見込まれています.入力したAIに対する質問は,データセンターに運ばれていって,その処理のためには莫大なエネルギーが必要になります.ここは既存のその電子回路では世界の電力需要には耐えられないレベルまで達していますので,情報の処理を持続的に進めるためには,いま研究開発している光の技術を導入しなければいけないということになります. -
研究における「やりがい」
従来では難しかった,あるいはバリアがあって越えられないと思うところを,新しい技術や材料を使うことによって乗り越えられるところに,やりがいがあると思っています.ただそこは私一人ではなかなか難しいので,我々の研究センターの中では企業であったり,大学の先生方,学生さんと協力してプロジェクトとして,チーム一丸となって研究を進めています.
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研究成果にもつながる
リフレッシュの時間研究を進めていくと,どうしても壁にぶち当たったり,課題が思うように進まないタイミングが出てきます.そういった中では週末に家族と過ごしたり,体を動かすことによって,リフレッシュすることができます.逆に研究成果につながるいい機会だと思っています.
研究者の方は働く制度として裁量労働制というものがあります.急な用事であったり,子供の授業参観であったり,休みを合わせて一緒に1,2週間程度旅行に出かけることもできるので,研究者として働く上で特徴的な制度だと思います. -
研究の道へ進んだきっかけ
私は大学の付属校出身だったこともあり,集中講義という形で大学の現役の先生方が来校して授業をしていただく機会が多数ありました.特にその中でも印象的だったのは,中島啓幾先生(現 早稲田大学名誉教授)の講義の中で,「将来の光通信」という講義をされていました.海底光ケーブルでは非常に高速で大容量な情報を転送できるということを説明いただきまして,そこの分野に将来携わっていきたいと思ったのが印象に残っています.
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恩師との再会 研究のルーツ
幸いにして,私は,応用物理学科の中島先生の研究室に学部4年生の時に配属することができました.どこでそういった縁があるか分からないなと思ったことを非常に記憶しています.
現在は,光と電子回路を両方組み合わせた研究をしていますは,ルーツをたどると,そういった光通信であったり,光ファイバー,光デバイスの勉強を,大学あるいは大学院の時代に重ねたことが,いまの自分を形成していると考えています. -
進路選択のアドバイス
近年は中高生向けの発表会や,講演会,セミナーが多く企画されていると思います.なかなか最初の一歩はハードルは高いかもしれませんが,参加してみると,新しい分野や技術などついて説明してくださる先生が多くいらっしゃると思います.それが数年後,自分の選択したところで,何か通じるものがあるように思いますので,ぜひそういった機会を大切にしていただきたいと思います.
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プロフィール
7歳の時に両親とともに中国から来日.早稲田大学本庄高等学院卒業後,早稲田大学大学院先進理工学研究科物理学及び応用物理学専攻博士後期課程を修了し,博士(工学)を取得.日本電信電話株式会社にて光デバイス研究に従事した後,米国カリフォルニア大学バークレー校にて博士研究員・日本学術振興会海外特別研究員として高速非線形光学および二次元層状材料の研究を推進.現在は国立研究開発法人産業技術総合研究所 光電融合研究センター 上級主任研究員.薄膜転写による異種材料集積技術(Micro-Transfer Printing)と非線形光学材料・デバイスの研究を進めている.