キャリアパスと研究者 Vol.5 藤井茉美さん
准教授
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自己紹介
立命館大学の電気電子工学科の准教授として,ダイヤモンド半導体の結晶成長と,それのデバイス応用に関する研究をしています.
ダイヤモンドという材料をまず作るということが一つで,電子デバイスとして応用するために,どういうふうに作ったら,より性能の良いものになるかを研究しています. -
研究のやりがい
(実験中に)出現したデータが,世界中で自分しか見ていないものだと思うと,楽しいですね.それが,どのように社会に役に立っていくかというところにやりがいを感じています.
よく学生に「ちょっとテンションが上がっているね」と指摘されますが,学生に引かれることもあります.
学生と一緒に実験するのも楽しいのですが,学生が学会で発表して,うまく発表できた時でしたり,賞をいただけた時などはすごくうれしくて学生と一緒に喜んでいます. -
「情報共有」が支える日常
突然帰らないといけない時には,その理由をしっかり学生に伝える,また逆に帰れない場合には,その理由を子供に伝える,ということをしっかりするようにしています.
学生も,子供たちも,本当に理解して助けてくれるようになっていますので,情報共有するというところで,(仕事と生活の)バランスがうまく取れていると思っています. -
理系分野に進んだきっかけ
中学の時の先生から,「鉛筆の芯をぎゅっと握って,圧力と温度をかけたらダイヤモンドになるんだよ」と教わり,そのことに非常に驚きました.電子材料に興味を持ったのは,そこがきっかけではないかと思います.
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運命を変えた「衝撃」の出会い
理系への進学を決めて,最終的に大学院に進んだ時に,ある先生の発表に衝撃を受けました.酸化物半導体の発表でしたが,それまで常識だったことを覆返すような新しい材料の発表で,その材料を研究するというところから,私の研究のキャリアがスタートしています.
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再びダイヤモンドの研究へ
酸化物も面白い材料だと思っていますが,これについても,別の先生のダイヤモンドが今,半導体デバイスとして使えるという論文を見た時に,中学生のころの記憶を思い出し,「そういえば自分が興味を持ったきっかけはダイヤだった」と,現在ではダイヤモンドの研究を主としています.
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進路選択のアドバイス
本人が楽しいと思うことを選ぶのが一番いいだとは思いますが,中高生の段階でそれが決まっているということは,なかなかないことだと思います.消去法でもよいので,これだったら続けられそうだなというような そんなに強い思いではなくても選んでみる,ということがいいのではないかと私は思っています.
将来,それを変えられないこともありませんし,私ももともと電気が専門だったのが,今では物理系に変わってきています.ただし,「自分で決める」ということが大事だと思いますので, いろんな話を聞いて,その情報をもとに,たくさん悩んで,決めてもらいたいなと思います. -
プロフィール
神戸市立工業高等専門学校卒業,奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科にて,博士前期課程,博士後期課程修了.博士(工学).パナソニック株式会社,奈良先端科学技術大学院大学助教,近畿大学准教授を経て2025年4月より立命館大学理工学部電気電子工学科准教授.半導体デバイスの作製・欠陥解析を専門とし,現在はダイヤモンド半導体など炭素材料を用いた省エネルギーデバイスの研究に従事している.