キャリアパスと研究者 Vol.3 小寺哲夫さん
教授
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自己紹介
東京科学大学の工学院電気電子系に所属しています.
ここは百年記念館の中にある,東京科学大学の博物館になります.様々な実験装置,昔,使われていた実験装置が展示されています. -
最前線の「量子」研究
いちばんの仕事は研究開発をすることです.特に,国家プロジェクトに参画して,私は半導体量子コンピュータの研究を進めています.多くの企業や国内外の研究機関,それから大学とも連携しながら研究を進めています.
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研究のやりがいとチームの絆
量子の信号というのは非常に微弱で,それを取得するのは大変困難です.私も学生時代からそういった信号を取得しようと,ずっと研究してきたわけですけども,学生時代にはそれを達成することが,実はできませんでした.
でも,その信号を教員になってから学生と共に取得しようとして,それまた数年ぐらいかかったわけですが,ついに得られた時には本当に「ようやく取れた!」ということで非常に喜びました.
研究室のメンバーは,全員一緒の目標に向かって研究を進めている仲間となっています.コミュニケーションはとても重要だと考えています.教員から学生に対するリスペクト,学生から教員に対するリスペクト,その全てが重要だと思っていて,そういったリスペクトがあることによって,コミュニケーションも円滑にできると思っています.
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研究者の日常とリフレッシュ
健康管理として,毎日1万歩は歩くようにしています.例えばオンライン会議に出ながら1万歩いたりですとか,実験の内容や研究の内容を考えながら1万歩歩いたりして,良いリフレッシュの時間にもなっていると考えています.
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理系分野に進んだきっかけ
元々はおそらく幼稚園ぐらいの頃は物理に興味があって,ゴルフボールをコロコロ転がすとか,そういったことで「運動量保存則を発見した!」と言って喜んでいたりする幼少期だったと思います.
ですが,中学・高校の頃は文系に進路を選択していて,物理学者になるということは夢にも思っていませんでした.物理で高校1年の時に赤点を取って,「これはもう一生やらない」と考えたわけですけれども,高2の夏ぐらいにふとしたきっかけで元々興味があった「地震の研究者になりたい」と考えて理転をしました.
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大学進学 —量子コンピュータとの出会い—
進路選択の時に,より基礎を学べる物理学科に進学しました.その中で応用に関する量子力学の授業がありました.それを受講している時に「量子コンピュータ」という言葉を聞いて,とても面白そうだなと思って,その研究をしたいと考えました.
指導者や共同研究者に大変恵まれて,どんどんどんどん没頭していって,結局いまでもほぼ同じような研究をずっと続けて,25年も量子コンピュータに関わる研究ができています.大変幸せに思っています.
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未来の研究者たちへ
進路選択は,やはりやりたいこと,興味があることで行った方がいいかなと思います.私自身も元々は文系だったわけですけれども,幼少期のことを思い出して興味があるのは,やはり物理だということになって,この職業を選んでやはり良かったなと思っています.ですので,皆さんもぜひやりたいことで選んでほしい.それから,私がいま行っている研究は,半導体の量子コンピュータという研究なんですけれども,これには非常に多くの研究者がその量子コンピュータの実現には必要となります.皆さんと一緒に研究ができるのを楽しみにしています.
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プロフィール
開成高等学校卒業,東京大学 理学系研究科 物理学専攻博士課程修了,博士(理学)取得.物理学を背景に,半導体量子コンピュータの基盤技術研究に取り組む.国内外の研究機関や企業と連携しながら,量子デバイスの実現を目指す研究を推進.長年にわたり量子信号の検出と制御に挑み,基礎から応用まで幅広い研究を展開している.