キャリアパスと研究者 Vol.1 奥村紘子さん
シニアリサーチャー
応用物理で未来をひらく!「なりたい私」に出会うキャリア図鑑①[ YouTube 応用物理学会チャンネル ]
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大学在学中の研究分野
大学の研究分野としては,就職活動を意識して,幅広い技術や知識を習得できる研究分野を選択しました.具体的には,色素太陽電池の高性能化の研究になります.研究室では材料合成からデバイス作製,さらに電気特性の評価まで一貫して行っていました.
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現在の仕事を選んだきっかけ
就職活動においては,会社が重点的に取り組んでいる分野と,大学時代に学んだ技術のマッチング性の高さから選びました.入社当初は有機ELディスプレイの研究開発に就きまして,その後,現在の非鉛ペロブスカイト太陽電池の研究開発に携わっています.
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研究開発でのやりがい
材料の検討により,太陽電池の高性能化を行っています.その過程で発明が生まれ,特許化し,その研究成果を学会発表や論文に投稿していくことで,創造性と創出してきた技術が成果となって積み上がっていくところにやりがいを感じています.
ペロプスカイト電池の高い意匠性を表すために,デザイン性の高い太陽電池を大阪・関西万博にて展示しました.デザイン性の高さを一般の方にも見ていただき,街の中にも溶け込む太陽電池として認識していただけたら嬉しいなと思っています. -
働く上で心がけていること
普段から,スキルの幅を広げることや,社内外の人間関係構築を心がけて行っています.
スキルの向上に関しては,プライベートな時間でも勉強時間を作るようにしていまして,具体的には研究機関に所属したり,大学に通ったりしていました.
人間関係構築においては,社外では同じ研究分野と学会などを通じてネットワークを作ったりしています.社内においては同じ部署だけにとまらず,違う部署の方々とも連携して人間関係を作ったり,働きやすさの環境を整えるための労働組合の活動を通じた人間関係を作ることもしています. -
進路選択のアドバイス
あらかじめデスクトップリサーチ(既存公開情報の収集・分析)をした上で,実際に興味のある分野に所属している方にお会いして,ご自身がしたいことが実際にできそうかどうか,お話を聞くのが一番参考になると思います.社会や技術の変化は非常に早いので それに柔軟に対応していける力を,中高生の時から意識的に身につけることをお勧めします.
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プロフィール
青山学院横浜英和高等学校卒業.東京理科大学工学研究科工業化学専攻修士課程修了.
2009年にパナソニック(株)入社.有機ELディスプレイの研究開発の後,ペロブスカイト太陽電池の研究開発に従事.カリフォルニア大学バークレー校工学研究科マテリア科学専攻にて客員研究員や,大阪大学工学研究科知能・機能創成工学博士後期課程単位取得退学の過程で,材料の計算科学を研究.