理系出身の女性たち Vol.2 応用物理学会 男女共同参画
-
後輩へのメッセージ
これまで(特に国内では)男性組織の中の紅一点で仕事をする機会が多かったですが,グループの端ではなくて常に真ん中にいるように心がけてきました.女性であっても組織の中でリーダーシップを発揮できるようでありたいし,後輩の皆さんも是非それに挑戦してほしいと思います.
-
理工系に進んだきっかけ
これまで経験した中で,研究が唯一飽きずに一生続けられる仕事だと思ったからでしょうか.実際にいくらやっても終わりのないところがとても気にいっています.研究という名のもとに,心の自由が得られるところも魅力です.
-
転機や飛躍に関するエピソード
これまで産学官,ならびに欧米亜のさまざまな機関で研究を続けてきました.研究者であることで,世界中に仕事のチャンスがあるというのはとても素晴らしいことだと思います.芸術家にも負けないとても夢のある職業だということを,是非次世代の人に伝えられたらと思います.
-
プロフィール
経歴
- 昭和59年3月奈良女子大学 理学部化学科 卒業
- 同年 日本合成ゴム(株)(現JSR)東京および筑波研究所
- 平成3年12月米国ウィスコンシン大学化学科 研究員
- 平成6年6月論文博士(理学)奈良女子大学
- 平成6年9月理化学研究所国際フロンテイア研究システム 博士研究員
- 平成7年4月通産省工業技術院物質工学工業技術研究所 主任研究官
- 平成8年4月オーストラリア国立大学応用数学科 客員研究員
- 平成10年4月ドイツマックスプランク高分子研究所 客員研究員
- 平成11年9月工技院総務部技術評価課
- 平成12年1月理化学研究所フロンティア研究システム局所時空間材料チーム研究推進委員
- 平成13年4月シンガポール国立大学物質科学科 主任研究員
- 平成15年4月(独)産業技術総合研究所光技術研究部門バイオフォトニクスグループ長
- 平成17年4月東京工業大学大学院総合理工学研究科物質電子化学専攻 准教授
- 平成18年10月シンガポール大学理学部物理学科 客員教授
- 平成19年10月東北大学電気通信研究所 教授
- 平成22年3月九州大学先導物質化学研究所 教授
博士(理学)
仕事の分野
表面物理化学,自己組織化,表面プラズモン
自己組織化単分子膜/金属微粒子応用バイオセンサー等に関する論文100報以上,特許約20件,国際会議での招待講演20回以上
H18〜 JSTさきがけ「物質と光作用」領域アドバイザー
H20-22 応用物理学会有機分子バイオエレクトロニクス分科会副幹事長
H23-24 同上 幹事長
H25〜 応用物理学会 理事リンク