応用物理ハンドブック【第2版】

  1. 応用物理ハンドブック 第2版 Web公開にあたって
  2. 第2版の編集にあたって

  1. 光技術
  2. 量子エレクトロニクス
  3. 超伝導
  4. 物理分析技術
  5. 表面
  6. 薄膜
  7. 結晶成長,評価技術
  8. 半導体の基礎物性
  9. 半導体デバイス
  10. 半導体製造技術
  11. アモルファス半導体
  12. 磁性材料
  13. 有機分子材料・バイオ関連技術
  14. 計測技術
  15. 極端環境技術

第2章 量子エレクトロニクス

量子エレクトロニクスは光と物質との非線形な共鳴相互作用を利用してレーザをはじめとする光デバイスを実現し,応用する科学技術分野である.その進展はめざましく,得られた成果は応用物理学の広い範囲にも使われている.第2版では前版にはなかった新しい科学技術が多く含まれているのが特徴である.

これらについて概観するために, 2.1節ではその基礎となる理論を記す.すなわち物質を量子論で記述し,光を古典論および必要に応じて量子論で記述する. レーザ動作を実現するための共振器の光学的特性については 2.2節に記す.これらをもとに構成されるレーザの種類は多い.固体,液体,気体を媒体とするレーザの構成とその性質を 2.3節に記す.半導体レーザは光エレクトロニクス産業を支える基本デバイスであり,またその動作特性も独特であるので, 2.4節で別個に記述する. 光を伝送するファイバ,導波路などの受動デバイスの特性は 2.5節に記す.レーザ光の特性を制御してパワーを変調したり,さらに波長を変換する方法とそのデバイスを 2.6節に記す.レーザ光のパワーを増幅するための方法とそのデバイスは特に光ファイバ通信で重要となっているが,それを 2.7節に記す. またレーザ光をパルス化する方法を2.8節に記す.最後にこれらの技術をエネルギー,加工,通信,メモリなどに応用する方法と展望を 2.9節に記す.

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