応用物理学会「未来ビジョン」

6. 宇宙

未来ビジョン 6.宇宙 ビジュアル
宇宙を,身近で,便利に,楽しく.

1961年,ガガーリンは人類史上初の有人宇宙飛行に成功し,「地球は青かった」と語りました.1969年には,アポロ11号が有人月面着陸に成功しました.これらの出来事は人類に大きな感動と興奮をもたらし,その後も現在に至るまで,宇宙探査・宇宙開発は絶え間なく進められてきました.スマートフォンで利用される地図アプリ(GPS)や天気予報などは,実は宇宙技術によって実現されている身近な例です.これらを支えているのは,人工衛星やレーダー,太陽電池,半導体といった技術であり,応用物理がその中心的な役割を担っています.

2026年現在においても,宇宙は依然として遠く,誰もが気軽に行ける場所ではありません.しかし,近い将来,宇宙旅行は夢ではなく,より現実的なものになると期待されています.宇宙を訪れ,地球にいる家族や友人とリアルタイムでビデオ通話を行うような未来も,決して非現実的ではありません.宇宙は遠い研究の場にとどまらず,人々が訪れる新たな観光の場として広がっていくと考えられます.同時に,地球上の生活も宇宙技術の恩恵を受け,さらに便利で豊かなものになっていくでしょう.

このように,宇宙旅行を身近なものとする社会の実現には,エネルギー,材料,電子デバイス,通信など,幅広い分野にわたる応用物理の技術が不可欠です.応用物理は,宇宙をより身近な存在へと変えていく未来を切り拓く学問分野なのです.

6 MIRAI-VISIONS

6つの未来ビジョン