応用物理学会「未来ビジョン」

1. エンタメ

未来ビジョン 1.エンタメ ビジュアル
現実の制約を超えて,創る・演じる・感じる

未来のエンタメでは,これまで時間や場所,年齢,身体能力といった現実の制約によって難しかった体験が,テクノロジーによって大きく変わります.誰もが自由に「創る・演じる・感じる」ことができるようになり,一人ひとりの個性や創造力を存分に発揮できる新しいエンタメ社会が実現します.

例えば,自分の手で世界そのものを創り上げるような没入型のゲームでは,頭の中で思い描いたアイデアを直感的な操作で立体空間へ表現し,その世界を多くの人と共有することができます.また,身体を支援するアシストシステムによって,年齢や身体機能の違いに関わらず,誰もが登山やスポーツなどの趣味を安心して楽しめるようになります.さらに,動物の姿となって世界中の人々とリアルタイムで演奏や歌を楽しむライブ空間では,国境や言語,さらには人間という身体の枠組みさえ超え,新しい自己表現やコミュニケーションが生まれます.

こうした未来を支えるのが,超高速情報処理・通信,五感インターフェース,次世代ロボティクス,生体センシング,人工共感覚デバイス,次世代半導体・機能材料など,物理学を基盤とするさまざまな技術です.これらが融合することで,離れた場所にいてもその場にいるかのような臨場感を共有し,人の意図や感覚を自然に伝え合いながら,これまで実現できなかった新しい体験を創り出すことが可能になります.

応用物理は,このような革新的な技術を育むことで,これまで諦めざるを得なかった遊びや,これから何十年も続けたい趣味,さらには誰も想像していなかった新しいエンタメを実現し,人々の可能性を広げます.応用物理学会は,人々が思い描くままに創造し,演じ,感じることのできる未来の実現に貢献していきます.

6 MIRAI-VISIONS

6つの未来ビジョン