OYO BUTURI
Vol.88
No.9
2019
9
20199889608
応用物理 第88巻 第9号 (2019)
研究紹介

グラフェンナノリボンの前駆体設計と構造制御

成田 明光1,2

グラフェンナノリボン(GNR)はグラフェンを細長いリボン状にした擬1次元ナノカーボン材料であり,その化学構造に依存して特異な電気的,光学的,磁気的な性質を示す.近年,特定の有機分子を前駆体として用いたボトムアップ合成により,さまざまな構造をもつGNRの合成が次々と報告されている.本稿では,金属表面上でのGNRボトムアップ合成について解説し,新しい前駆体の設計とGNRの構造制御に関して最近の研究成果を紹介する.直近ではアームチェア型とジグザグ型の異なるエッジ構造を併せもつGNRを合成することで,特異なトポロジカル電子状態が発現することが明らかとなった.

  • 1 マックス・プランク高分子研究所
  • 2 沖縄科学技術大学院大学
応用物理 第88巻 第9号 p.608 (2019) 掲載