OYO BUTURI
Vol.88
No.9
2019
9
20199889604
応用物理 第88巻 第9号 (2019)
研究紹介

有機発光デバイスの時間分解フォトルミネセンスを用いた劣化解析

村田 英幸1

有機エレクトロルミネセンス(EL)において,高い発光効率と優れた耐久性の両立は,達成すべき最大の課題である.特に,有機ELディスプレイの市場が急速に拡大する中,耐久性向上の要求は高まる一方である.有機ELでさらなる耐久性の向上を実現するためには,劣化機構を正確に理解することが不可欠である.有機ELデバイスの劣化が起こる場所や原因はデバイス構造に強く依存するが,最終的に残る劣化原因は,発光層を構成する有機材料の劣化によると考えられる.ここでは,発光層の劣化を時間分解フォトルミネセンス(PL)分光法によって解析する技術について紹介したい.

  • 1 北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
応用物理 第88巻 第9号 p.604 (2019) 掲載