OYO BUTURI
Vol.88
No.8
2019
8
20198888515
応用物理 第88巻 第8号 (2019)
解説

光パラメトリック発振器を用いたコヒーレントイジングマシン

武居 弘樹1

組合せ最適化問題は,現代社会のさまざまな場面で見られる重要な問題である.近年,組合せ最適化問題を相互作用するスピンのモデルであるイジングモデルの基底状態探索問題に変換し,制御可能な「人工スピン」を用いて,その問題を効率よく解くイジング型計算機の研究が活発化している.本稿では,長尺光ファイバリング共振器を用いて発生した多数の時間多重縮退光パラメトリック発振器(DOPO)パルスを人工スピンとして用い,それらを光学的に結合させることでイジングモデルを模擬し,その基底状態を探索するコヒーレントイジングマシンの原理と現状を解説する.

  • 1 日本電信電話株式会社 NTT物性科学基礎研究所
応用物理 第88巻 第8号 p.515 (2019) 掲載