OYO BUTURI
Vol.88
No.4
2019
4
20194884262
応用物理 第88巻 第4号 (2019)
研究紹介

SiNナノポアを用いたDNA直接解読技術の開発

柳 至1赤堀 玲奈1後藤 佑介1武田 健一1

我々は無機固体材料のナノポア(ソリッドステートナノポア)を用いたDNAシーケンシングの実現を目指している.実現に向けては,DNAがナノポアを通過する際に,その塩基配列を反映した電気信号を取得可能にする舞台の構築に難しさがあり,以下の3つが主な技術課題となる.1つめはDNA直径相当の大きさのナノポアをメンブレンに形成すること,2つめはメンブレンの厚みをできるだけ薄くすること,そして3つめはナノポアを通過するDNAの速度を制御すること,である.本稿では,これら課題の解決に向けた我々の技術開発の総括と,それによって見えてきたDNAシーケンシングの可能性を議論する.

  • 1 株式会社日立製作所 研究開発グループバイオシステム研究部
応用物理 第88巻 第4号 p.262 (2019) 掲載