OYO BUTURI
Vol.88
No.4
2019
4
20194884252
応用物理 第88巻 第4号 (2019)
最近の展望

磁性元素を用いた新規熱電材料の開発

森 孝雄1辻井 直人1

熱電材料は,廃熱発電による省エネやIoT(Internet of Things)のセンサなどの自立電源に活用されることが期待されている.熱電変換性能がまだ十分とはいえずに,相反する物性的な要請に応えて,特に低性能な傾向がある資源豊富な元素を主成分とする材料に対する新規な高性能化メカニズムの発掘は重要な意味がある.最近の展望として,磁性元素の導入や磁性半導体を活用し,磁気相互作用やスピン揺らぎを通して,比較的高温でも有効な高性能化機構が見いだされているので解説する.

  • 1 国立研究開発法人物質・材料研究機構
応用物理 第88巻 第4号 p.252 (2019) 掲載