OYO BUTURI
Vol.88
No.1
2019
1
2019188119
応用物理 第88巻 第1号 (2019)
解説

超短パルスレーザー技術を用いた無標識分光イメージング法の医療分野応用に向けて

三沢 和彦1

現代の医療技術を支えるイメージング技術において,生理活性を有する低分子化合物の動態を生体中でリアルタイムに追跡することが今後さらに重要となる.近年,標識を使わずにレーザーの照射だけで分子の局在濃度分布を高速撮影できる「コヒーレントラマン散乱(CRS)顕微鏡」と呼ばれる光学イメージング技術が注目されてきた.本稿では,医療分野で応用するための技術的な要請を満たすべく,超短パルス技術を用いたCRS顕微鏡システムについて解説する.超短パルスレーザー技術を用いた無標識分光イメージング法を医療分野で応用するにあたり,今後の展望についても併せて述べる.

  • 1 東京農工大学 大学院工学研究院
応用物理 第88巻 第1号 p.19 (2019) 掲載