OYO BUTURI
Vol.87
No.6
2018
6
20186876416
応用物理 第87巻 第6号 (2018)
研究紹介

ダイヤモンドを利用した高圧力下電気抵抗測定装置の開発

松本 凌1高野 義彦1

高圧力印加は,物質の結晶構造や電子状態を直接制御できる強力な手法である.ダイヤモンドアンビルセル(DAC)は高圧力下物性測定の代表的なツールである一方,実験的な難易度が極めて高く,国内でも限られたグループしか取り扱えない.我々は,誰でも簡単に高圧力実験を行えるようにするため,電極や絶縁層など物性測定に必要な機能を備えた新しいDACを開発した.電極材料にはホウ素ドープ金属ダイヤモンド,絶縁材料にはアンドープ絶縁体ダイヤモンドを用いており,高圧力下での安定動作と再利用性を兼ね備えている.本稿では,開発した装置により測定した熱電物質SnSeや,鉄系超伝導体FeSeの高圧力下電気抵抗測定の結果も報告する.

  • 1 国立研究開発法人物質・材料研究機構
応用物理 第87巻 第6号 p.416 (2018) 掲載