OYO BUTURI
Vol.87
No.3
2018
3
20183873193
応用物理 第87巻 第3号 (2018)
研究紹介

グラフェンを用いたナノセンサ素子による二酸化炭素分子1個の検出

水田 博1,2スン ジアン3ムルガナタン マノハラン1

グラフェンを宙づりにした状態で動作させるグラフェンナノ電子機械(GNEM)デバイスは,その優れた電子輸送特性と極めて高い表面対体積比率に加え,基板・界面の影響を避けることができるため,極限的なセンシングのプラットフォームとして大きな期待が寄せられている.本稿では,CO2ガスを検出対象として,まず,グラフェン上にファンデルワールス(vdW)力で物理吸着したCO2分子の電荷移動とその外部電界依存性を実験と理論の両面から明らかにする.また,その知見に基づき,GNEMデバイスを用いたCO2単分子検出の原理実験の結果について紹介し,高感度環境センサとしての可能性を議論する.

  • 1 北陸先端科学技術大学院大学
  • 2 Hitachi Cambridge Laboratory, Hitachi Europe Ltd
  • 3 国立研究開発法人理化学研究所
応用物理 第87巻 第3号 p.193 (2018) 掲載