OYO BUTURI
Vol.87
No.2
2018
2
20182872121
応用物理 第87巻 第2号 (2018)
研究紹介

高精度電流標準の実現に向けたギガヘルツ高速単電子転送

山端 元音1藤原 聡1

2018年秋に国際単位系(SI)のアンペアが再定義される見通しである.電気素量eを固定値として電流標準でアンペアが実現されることになるため,クロック信号に同期させて電子を1つずつ転送する単電子ポンプから生成される電流は,最も直接的な究極の電流標準になると期待されている.この応用へ向けて,高精度な高速(=大電流)動作を実現することが必須である.本稿では,ギガヘルツ高速動作時のシリコン単電子ポンプを高精度電流測定系で評価した結果を紹介する.1GHz動作での世界最高レベルの転送エラー率(9.2×10-7以下)や,7.4GHzの世界最高速動作を達成した.

  • 1 NTT物性科学基礎研究所
応用物理 第87巻 第2号 p.121 (2018) 掲載