OYO BUTURI
Vol.87
No.1
2018
1
2018187138
応用物理 第87巻 第1号 (2018)
研究紹介

フレキシブル液晶ディスプレイの研究と超柔軟化デバイスの開発 ── アンビエントディスプレイと超大画面ディスプレイの実現に向けて

藤掛 英夫1石鍋 隆宏1柴田 陽生1

情報デバイスの携帯・設置・意匠の自由度を飛躍的に拡大するフレキシブルディスプレイは,次世代表示技術の最有力候補として期待されており,今後の生活環境を革新してエレクトロニクス産業をけん引していく可能性がある.プラスチック基板を用いたフレキシブル液晶は,大画面化・高精細化技術が構築されている,製造時・動作時の安定性・信頼性に優れる,新たな製造設備が不要で量産性が高く低コストであるなどの特長を有する.筆者らは基板間隔を一定に保持するため,液晶中で合成して表面が分子配向した高分子壁により両基板を接合するスペーサ技術を提案してきた.さらに,塗布・剥離工程で極薄の透明ポリイミド基板を開発した.極薄基板と高分子壁を用いた超柔軟化デバイスは,曲率半径3mmの湾曲耐性を示した.

  • 1 東北大学 大学院工学研究科電子工学専攻
応用物理 第87巻 第1号 p.38 (2018) 掲載