OYO BUTURI
Vol.87
No.1
2018
1
2018187111
応用物理 第87巻 第1号 (2018)
最近の展望

スピン流を用いた熱電変換素子開発の動向

石田 真彦1

スピンゼーベック効果(SSE)や異常ネルンスト効果(ANE)など,磁性が関わる熱電効果についての報告が近年増えている.それらの材料が示す熱電性能指数や変換効率は,現状では実用化に及ばない値であるが,素子特性はまだまだ限界には達しておらず,新しい材料の発見によって大きな進展を遂げると考えている.本稿では,SSEを応用した熱電変換素子の開発に向けたガーネット磁性体の材料依存性評価,磁性体‐金属界面の最適化,コンビナトリアル型の合金材料の探索の取り組み,さらに多量の実験・計算データを扱ううえで,データ主導の解析アプローチの必要性が生じている現状について紹介する.

  • 1 日本電気株式会社 IoTデバイス研究所
応用物理 第87巻 第1号 p.11 (2018) 掲載