OYO BUTURI
Vol.86
No.11
2017
11
2017118611972
応用物理 第86巻 第11号 (2017)
研究紹介

光格子時計の遠隔周波数比較による標高差計測

高野 哲至1高本 将男2,3黒石 裕樹4香取 秀俊1,2,3

アインシュタインの一般相対性理論によれば,時の経過は重力によって変化する.地球上の同じ高さに置かれた2つの時計の片方を1cm持ち上げると,持ち上げられた時計の進みはもう1つの時計より1.1×10-18だけ早くなる.本稿では,遠隔2地点に18桁精度の光格子時計を設置し,この相対論的時間の進みの差をセンチメートルの高さの差に相当する精度で観測した,世界初の「相対論的測地」実験について紹介する.

  • 1 東京大学 大学院工学系研究科物理工学科
  • 2 国立研究開発法人理化学研究所 香取量子計測研究室
  • 3 東京大学 地震研究所
  • 4 国立研究開発法人理化学研究所 光量子工学領域
応用物理 第86巻 第11号 p.972 (2017) 掲載