OYO BUTURI
Vol.86
No.11
2017
11
2017118611944
応用物理 第86巻 第11号 (2017)
解説

プラズモニックチップのバイオ分野への応用

田和 圭子1

目的物質を高感度に検出する方法として蛍光法は有効であり,その蛍光強度を増強させることができれば,さらに高感度な検出が可能である.表面に波長サイズの周期構造をもち,金属薄膜で覆われている基板「プラズモニックチップ」は,増強蛍光を与える.つまり,ガラス基板とプラズモニックチップに蛍光分子を結合し蛍光強度を計測すると,プラズモニックチップ上ではガラス基板上より数十〜数百倍に増強された蛍光が検出できる.これは格子結合型表面プラズモン励起増強蛍光である.本稿では,このプラズモニックチップを高感度バイオセンサと細胞の蛍光イメージングに応用した研究を紹介する.

  • 1 関西学院大学 理工学部環境・応用化学科
応用物理 第86巻 第11号 p.944 (2017) 掲載