OYO BUTURI
Vol.86
No.10
2017
10
2017108610881
応用物理 第86巻 第10号 (2017)
解説

放射線利用研究のための高エネルギーイオンビーム照射技術の開発

百合 庸介1倉島 俊1

数十〜数百MeV級の高エネルギーイオンビームは,物質に局所的に高いエネルギーを付与するなどの特長から,物質材料科学やバイオ技術などの研究開発に不可欠なツールとして利用されている.そのような中,多様な放射線利用研究を支えるために,イオンビームの発生・加速・輸送・照射の各過程においてその品質や制御性を向上するための技術開発がますます重要になっている.本稿では,これらの例として,量子科学技術研究開発機構高崎量子応用研究所のサイクロトロンにおける,カクテルビーム加速,マイクロビーム形成およびビーム強度分布の大面積均一化に絞り,高エネルギーイオンビームの制御・照射技術の研究開発について解説する.

  • 1 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 量子ビーム科学研究部門高崎量子応用研究所放射線高度利用施設部
応用物理 第86巻 第10号 p.881 (2017) 掲載