OYO BUTURI
Vol.86
No.9
2017
9
20179869770
応用物理 第86巻 第9号 (2017)
最近の展望

全高分子ブレンド太陽電池の最新動向

辨天 宏明1

共役高分子は光吸収,発光,電荷輸送能を有する有機半導体である.これら半導体特性と,高分子本来の優れた成膜性を生かして創る,薄くて,軽く,柔らかな電子機能性薄膜の応用研究が進んでいる.中でも,電子ドナー性と電子アクセプタ性共役高分子のブレンド薄膜を発電層に用いる全高分子ブレンド太陽電池の高効率化が実現すれば,印刷技術をベースに,高速で大量に,低環境負荷かつ低コストで高品質な薄膜太陽電池を生産できるようになる.本稿ではこの数年,海外において研究が活発化している全高分子ブレンド太陽電池の動向について,我々の研究成果を交えて紹介する.

  • 1 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科
応用物理 第86巻 第9号 p.770 (2017) 掲載