OYO BUTURI
Vol.86
No.8
2017
8
20178868677
応用物理 第86巻 第8号 (2017)
研究紹介

酸化物半導体を用いた高効率太陽電池

南 内嗣1宮田 俊弘2

酸化物半導体を使用する高効率亜酸化銅(Cu2O)系太陽電池に関する研究開発の現状を紹介する.古くからよく知られた半導体であるCu2Oは,原材料が地殻埋蔵量の豊富な銅であり,安価で毒性がなく環境に優しい材料である.n形Cu2Oの作製が困難という問題はあるが,多結晶p形Cu2Oを活性層として用いるヘテロ接合酸化物半導体太陽電池において,得られる光起電力特性が近年飛躍的に改善されている.最近,多結晶p形Cu2O薄板(シート)上にn形Zn1-x-Gex-O多元酸化物薄膜(窓層)を形成して作製したヘテロ接合太陽電池において,8%を超える高いエネルギー変換効率が達成されている.

  • 1 金沢工業大学光電相互変換デバイスシステム研究開発センター
  • 2 金沢工業大学 工学部
応用物理 第86巻 第8号 p.677 (2017) 掲載