OYO BUTURI
Vol.86
No.8
2017
8
20178868654
応用物理 第86巻 第8号 (2017)
研究紹介

日本発のCZTS太陽電池

片桐 裕則1

従来の太陽電池研究では,当該原材料の物性研究に裏付けされた高効率化が最重要課題であった.しかし,来るべき低炭素社会実現のためには,莫大(ばくだい)な量の太陽電池が必要となることから,資源的な制約を考慮する必要が出てきた.すなわち,持続的な生産可能性を考慮したうえで,太陽電池材料の選択を行う必要が出てきたのである.そこで注目を浴びているのが,希少元素フリーのCZTS太陽電池である.CZTSは,開発当初から日本が関わってきた数少ない材料の1つである.本稿では,長岡工業高等専門学校で実施してきたCZTS太陽電池の高効率化の歩みを概説する.

  • 1 長岡工業高等専門学校 電気電子システム工学科
応用物理 第86巻 第8号 p.654 (2017) 掲載